【レビュー】理系が得意な子の育て方
理系が得意な子の育て方を読みました。
第一下僕(妻)が図書館で借りてきたのでついでに読ませてもらいました。
以下個人的な感想です。
満足度★☆☆☆☆
読みやすいので1日で読めます。
中身はあまり無いように思いました。
「理系が得意な子の育て方」は書いてないように思います。
強いて挙げるなら「算数でつまずくポイントまとめ(とある母集団と特殊な方法から観察された)」が書いてあるかと思います。
「10億件の学習データが教える」という謳い文句がありますが、
どのようなデータをどのように解析したのかは不明です。
つまずくポイントを3つに絞ってあるので一見わかりやすくはあります。
「位」、「図形」、「単位」それぞれで具体例も挙げてあります。
しかし、その3つの範囲がきっちりと示されているわけでは無いので、
逆にそれってほとんどの範囲なのでは?と思うところもあります。
理系の方が良いよ、という煽り
年収などの数字を出して理系が良いと言っています。
算数が他教科よりも大事だとアピールしています。
「宿題をさせると子供の学力は下がる!?」
「先生が授業の工夫をするほど子どもの成績は下がる」
など、インパクトのある内容もあります(これは外部の調査の結果だったかと)。
ただし、それらも正しい解釈がなされているかは議論の余地があるかと。
どのような宿題だったか、どのような工夫だったかは詳しい説明はなく、
本当に一般的にそこまで言い切って良いのか疑問です。
個人的には学力の上がる宿題の出し方や、授業の工夫の仕方があるのでは?
と思ってしまいます。
大仰なタイトルで読者の関心を引き寄せるための餌に感じました。
その他「勉強は一度に長時間やっても身につきにくい」、
などは認知心理学的には脳科学的にも一般的に言われていることで
特に目新しいものではありませんでした。
一方で、10分以下の勉強では効果が低いので隙間時間を使った勉強は注意、と謳っています。これは初耳でした。
が、ここも疑ってしまいます。
短い時間でも集中できていたら効果があるのでは?
そもそもちゃんとやっていた?と。
ここら辺は、タブレットの向こう側から単に稼働時間をみて判断しているのでは?
一般化した内容として書籍に記して良い情報ですか?と思ってしまいます。
結局は基礎に戻れ、という話
つまずいたら当該単元の低学年の内容に戻りなさい、
ということが主な主張かと思います。
基礎を確認する、ということは当たり前かと思いました。
計算塾の批判?
後半は全国展開する計算をさせる塾(どこのことかは知りませんが)を猛烈に批判しているように感じました(私の読解力では)。
ただ、く○んもRI○Uも知らない私から見ると、
どちらも良いものだろうと思っています。
く○んも、習熟度が低ければ、元に戻ってやり直す(プリントを何周かやる(?))ものかと思っているので、
やり方や対象が多少違えど
「基礎に戻る」は同じアプローチでは?と思います。
それでもRISU算数は魅力的
と、私もこの本に対して散々言っていますが、
実はRISU算数が気になってしょうがないです。
RISU算数自体は先取りにぴったりなツールなのでは?
と興味津々です。
難しい料金体制やシステム(私の理解では)のために
二の足を踏んでいるところです。
社長(長女:年長)にやってみてもらいたいけど、
ちょっと面倒くさそうだしどうだろうなぁ。
と、私が検討しているということは、
この本は見事にその存在意義を果たしているのかもしれません。
終わり
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